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ベルリン〈Tresor〉DJ Shufflemaster 『EXP』 LP3枚組再発/初デジタル配信。ジャケットのアートワークはSk8thing






31周年を迎えたベルリンのレコード・レーベル〈Tresor Records〉は、同レーベルから2001年に発表された日本の初期テクノシーンを牽引し世界的評価を得た数少ないアーティストの一人であるDJ Shufflemasterのフルアルバム『EXP』を2023年1月にLP3枚組として再発し、同時に初のデジタル配信を開始。ジャケットには、日本の人気デザイナーSk8thingによる新たなアートワークが採用されている。
オリジナル版のCD収録曲に、同年発表された「 Angel Gate」EP収録の3曲と、Surgeonによる「 Experience」リミックス、さらに原曲のシンセ音を ヴォーカル・サンプルのループに差し替えた「 Innervisions」の未発表ヴァージョンも収録したデラックス版となっている。また、デジタル特典として「Climb」と「Guiding Light」の2曲が追加されている。

すでに第一弾シングルは発売されており、プレオーダー受付中。

DJ SHUFFLEMASTER – EXP
CAT No. TRESOR167
2023年1月27日発売
先行予約受付中:
https://tresorberlin.com/product/96122/
https://tresorberlin.bandcamp.com/album/exp

DJ SHUFFLEMASTER – EXP CAT No. TRESOR167
2023年1月27日発売
全収録曲 (*デジタル・ボーナス曲)
1. EXP
2. Slip Inside You
3. Onto The Body
4. Fourthinter
5. Imageforum (先行シングル曲 – 発売中)
6. Angel Gate
7. P.F.L.P.
8. Experience (セカンド・シングル曲 – 1/13発売)
9. Experience (Surgeon Remix)
10. Angel Exit
11. Flowers Of Cantarella
12. Innervisions
13. Innervisions (Pilot)
14. Opaqueness
15. Dawn Purple
16. Climb*
17. Guiding Light*






DJ Shufflemasterとして知られる金森達也は、東京のテクノ・アンダーグラウンド・シーンの最重要人物のひとりであり、初期は〈Subvoice〉レーベルから始まり、〈Tresor〉、〈Theory Recordings〉、および日本の〈Disq〉といったレーベルから多数の作品を発表してきた。オリジナル版リリース時の2001年当時、彼はこの作品を、多様な潜在的アイデアを編み込んだ、網のようなアルバムだと考えていたという。「私の思想、自分のすべてを表したアルバであるべきなんです。私の思想や、生きている理由が現れていなければ、アルバムを作る意味などないのです。ですから、『EXP』 には、単一のテーマやコンセプトはありません。」
『EXP』は、純粋にフロアに焦点を当てた、妥協のないサイケデリックなテクノのあり方を体現している。「P.F.L.P.」や「Opaqueness」のようなミニマルでダ ビーなトラックから、より激しくパーカッシヴな楽曲まで、ベルリン〜デトロイト〜UKを繋ぐサウンド・ムーヴメントに共通する、テクノというジャンルの多面性を網羅している。テクニカルで削ぎ落とされた「EXP」や 「Onto The Body」のようなストレートなテクノ・トラックがある一方で、このアルバムは予測不可能な領域にも頻繁に飛び込んでいく。「Angel Exit」などは、まるでルーツマンの失われたダブプレートかのような、UKステッパーズの神秘性を漂わせている。かと思えば、「Flowers of Cantarella」 や 「Dawn Purple」では、金森はデジタル・グランジとでも呼ぶべきループの深みへ、変形自在な人工的世界へと誘う。
『EXP』 は、今こそ新たな耳へと届けられるべき、〈 Tresor〉の過去から発掘された大胆で新鮮なテクノの至宝である。


DJ Shufflemaster プロフィール
DJ Shufflemaster名義で作品やリミックスを発表してきた金 森達也は、90年代後半のテクノ・シーンにおいて、世界的に有名になった数少ない日本人テクノプロデューサーの一人である。
東京のレコード・レーベル、〈Subvoice〉の共同設立者であり、同レーベルから初期EPをリリースしている。金森の国外での評価は、Adam Bayer、Ben Sims、Carl Lekebusch、 Surgeonといったヨーロッパの著名テクノ・アーティストたちの後押しを受けて高まっていった。
ベルリンの〈Tresor〉が彼にアプローチし、初のフルアルバム 制作の誘いを持ちかけたのも当然の流れであった。そして、2001年に金森の美学が凝縮されたダンスフロア向けテクノ 作品を2枚組アルバム『EXP』としてリリース。初めて世界的 に名を知らしめた日本人テクノプロデューサーの一人となる。
22年の時を経て、この大いに影響力を持つアルバムがデ ラックス&リマスター版として蘇る。

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