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ザ・ホラーズ 『ルミナス』インタビュー(中編)

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前作『スカイング』が全英チャート5位を獲得し、リリースごとに進化を遂げてきたエセックスの5人組、ホラーズ。約3年ぶりとなる4作目『ルミナス』では、セルフ・プロデュースをベースにしつつも、楽曲によってプロデューサーのポール・エプワース(フレンドリー・ファイアーズ、ラプチャーetc)も招聘。ギターやシンセのサイケデリックなテクスチャーはそのままに、ハウスやテクノも参照したグルーヴィでダンサブルな作品に仕上がった。デビュー時のゴシックなガレージ・パンクの面影は後退。「光/輝き」を意味するアルバム・タイトル通り、溢れ出る色彩を感じさせるサウンドは、これまでのバンド・イメージを覆す手応えといえるかもしれない。そんな『ルミナス』を生み出したインスピレーション、バンドの美意識、そしてルーツについて、ファリス・バドワン(Vo)に聞いた。

解放するとか、解き放つとか、エネルギーを発散させるというイメージに近い

(前編より続き)

ーあなたの口から何度か出る「高揚」って言葉は、きっと今回のアルバムのキーワードのように思います。で、今回のアルバムには“ICU”っていう7分を超えるナンバーがありますが、まさに「高揚」という意味で、おそらくバンドにとって特別な意味を持つ曲ではないかと思ったのですが。

ファリス「たしかに重要で、あの曲のおかげでバンドの気持ちがひとつになったというか、バンドとして一段上のレベルに到達したって手応えを感じた曲なんだ。どのアルバムにも、そういう節目になる曲があって……始まりを感じさせてくれるというか、ここから新しい何かが始まっていくんだってことを予感させてくれる曲がね」

ー出来たときには特別な感動とかあったんですか?

ファリス「そうだね、すごくすんなり書けた曲で、完成させるのにそんなに時間もかからなくて、しかも曲が出来た時点でひとつの完成された世界が存在してたからね」

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