未発表のLucie Rie(ルーシー・リー)のデザインをフィーチャーした特別なコレクション
Wedgwood(ウェッジウッド)、JW Anderson(JW アンダーソン)、そしてEstate of Lucie Rie(ルーシー・リー財団)は、初のトリプルコラボレーションを発表。このクリエイティブなパートナーシップは、デザインを通じて歴史を再解釈し、クラフトマンシップが持つ持続的なパワーを称えるもの。
ウェッジウッドの職人たちの手で丹念に作られたこの限定コレクションでは、名陶芸家ルーシー・リーの未発表デザインによるカップ&ソーサーと、ジョナサン・アンダーソン自身が所有するコレクションから選ばれた、5世紀のギリシャ製マグカップに着想を得たシリーズを展開する。
スクラフィート技法(線刻)や意図的な揺らぎ、そして機能美に満ちたデザインの陶芸家として知られていたルーシー・リー。1964年、彼女はウェッジウッドのためにティーカップとソーサーをデザインしたが、それらは製品化されることなく、長らく世に出ることはなかった。しかし今、ジョナサン・アンダーソンとウェッジウッド、そしてルーシー・リーの作品管理団体が手を取り合い、この作品群を初めて世界に届けることとなった。
JW Anderson x Wedgwood(JW アンダーソン × ウェッジウッド)のコレクションでは、ジャスパーウェアならではのブルーとホワイトのインレイが映えるティーカップ&ソーサー、そしてコーヒーカップ&ソーサーを展開します。すべて職人の手で成形され、高温で焼成することで、マットな風合いと繊細な手ざわりを引き出した。
さらにブルー/サクソンブルー、チョコレートブラウン/ブラック、カナリーイエロー/ミモザイエローの3種の印象的なカラーコンビネーションで仕上げられたマグシリーズも登場。
「20世紀を代表する、偉大な陶芸家のひとりであるルーシー・リー。私自身も長年にわたり彼女の作品を収集してきましたが、今回こうしたチャリティという意義のある形で、彼女のデザインに命が吹き込まれることを喜んでくれると信じています」
──ジョナサン・アンダーソン
このコラボレーションによる収益は、新たに設立された「Lucie Rie and Hans Coper Foundation(ルーシー・リー&ハンス・コパー財団)」の支援に充てられる。財団は、アーカイブ資料の長期的なアクセス性の確保、デジタル化、保存を目的としており、今後は学術および創造的活動における助成金制度の設立も予定している。
卓越したクラフトマンシップで、広く知られているウェッジウッド。熟練の職人たちが在籍し、時を超えて受け継がれる信頼と実績に裏打ちされた多様な技法を駆使しながら、驚くほど繊細かつ丁寧な手仕事を行っている。この工程の中心にあるのは、人の手と機械が見事に調和する「ターニング」と呼ばれる技法。例えばマグの成形パーツは、ターニングマシンにセットされた後、職人の手で丁寧に形を整えられていきます。さらに表面に施されるリブ模様もまた、ひとつひとつ手作業で加えられている。
ルーシー・リーの作品も、ほぼ同様の工程を経て仕上げられていた。まず粘土を成形し、「レザーハード」と呼ばれる適度な硬さになるまで乾燥。その後ターニングマシンの上で丹念に削り出し、滑らかで美しい表情を引き出していく。
本コラボレーションコレクションは、9月19日より以下のオンラインおよび店舗にて発売。jwanderson.com、wedgwood.com、wedgwood.jp、ロンドンのJW Anderson ソーホー店、JW Anderson ミラノ店、さらに英国のハロッズおよびセルフリッジズ、中国とアメリカ、日本の厳選されたショップ、英国のハロッズおよびセルフリッジズにて展開される。
WEDGWOOD
www.wedgwood.com
Instagram: @wedgwood
THE LUCIE RIE AND HANS COPER FOUNDATION
Lucie Rie and Hans Coper Foundation(ルーシー・リー&ハンス・コパー財団)は、両作家の作品に関する理解と研究を支援することを目的に設立された。一般公開されるデジタルアーカイブの構築をはじめ、奨学金や展覧会、出版活動を促進するための助成事業などを通じて、2人の創作活動を未来へと伝えていく。
www.rie-coper.org
Instagram: @riecoperfoundation