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ショーン・タンの日本初の大規模個展、創作の秘密に迫る


ショーン・タン 『アライバル』(河出書房新社)より 2004~2006年


絵本・映像作家のショーン・タンの日本初の大規模個展「ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ」が、東京・練馬のちひろ美術館・東京にて開催中。会期は、7月28日まで。


ショーン・タンは1974年オーストラリア生まれの作家。幼いころより絵を描くことを得意としていたタンは、学生時代にはSF雑誌で活躍。新たな世界との出会いと希望の萌芽を緻密かつ壮大に描いた絵本は、いずれも高く評価され、これまでにオーストラリア児童図書賞など数々の賞を受賞してきた。2006年に刊行された『アライバル』は23の言語で出版され、世界各地で愛読されている。


一方で、舞台監督、映画のコンセプトアーティストとしても活動。1999年に刊行した初めて絵と分を手がけた絵本『ロスト・シング』をもとに、約9年の歳月をかけて制作した短篇アニメーション映画は、2011年にアカデミー賞短編アニメーション賞を受賞。同年には、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞も受賞している。


本展は、タンの全面的な協力のもと開催される日本初の大規模な個展。タンの代表作に数えられる『アライバル』『ロストシング』『遠い町から来た話』の原画、資料、映像が展示され、その創作の秘密が解き明かされる。さらに、日常の風景を独自の視点で切り取った油彩画や、最新作《Tales from the Inner City》(2018)のほか、インスピレーションを描き留めた制作ノートや再現アトリエも展示される。


会期中には、タン本人からリアルタイムでドローイングが届けられる。その独自の表現方法で、世界各国で熱狂的なファンを獲得してきたタンの軌跡をたどることができる。



ショーン・タン『ロスト・シング』(河出書房新社)より 1999年



ショーン・タン 『エリック』(河出書房新社)より 2007年



ショーン・タン 『アライバル』(河出書房新社)より 2004~2006年


ショーン・タンの世界展 どこでもないどこかへ
会期:2019年5月11日〜7月28日
会場:ちひろ美術館・東京
住所:東京都練馬区下石神井4-7-2
電話番号:03-3995-0612
開館時間:10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月 ※祝休日は開館、翌平日休館 ※7/22 は開館
料金:一般 800円 / 高校生以下無料

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