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古舘佑太郎『CHIC HACK』インタビュー

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The SALOVERSの事実上のラストライブから7ヶ月。古舘佑太郎がソロアルバム『CHIC HACK』をリリースした。正直、古舘がここまで早い段階でソロ活動をスタートさせたのは意外だった。しかし、本作には確かに古舘が音楽に注ぐ新たな熱量とイメージが形象化されている。ラテン、カントリー、ブルース、初期パンク——多様なサウンドアプローチに私小説としての歌を乗せ、ソロアーティストとしての自由を謳歌しようとする古舘の新たな音楽人生が幕を切って落とされた。

 

 

——予想していたよりも早くソロ活動が動き出したなと思っていて。

古舘「そうですね。正直、自分でも早いなと思っていて。こんなに早くソロを始めるつもりはなかったんです。このソロ作を作ろうって動き出したのが6月で。3月25日にSALOVERSのラストライブがあって、そこから完全に音楽と離れた生活を送っていたんですね」

——どんな生活を送っていたんですか?

古舘「いやあ、ヒドいもんですよ(笑)。遅れてきた青春というか、大学生みたいな生活をしていて」

——バンドが終わったらそういう生活をしてみたいとも言ってたもんね。

古舘「そうそう。それで、SALOVERSのラストライブが終わってすぐに友だちと沖縄旅行に行って。東京に帰ってからもとにかく時間があるから、東京の北のほうに遊びに行ってみようということで、昼間から赤羽に飲みに行ったりして」

——最低で最高の生活ですね。

古舘「ホントに(笑)。すんごく楽しかったです。あと、アメリカにも旅行に行きました」

——アメリカはどこに?

古舘「ロサンゼルスに行きました。オフシーズンに行ったから航空券もかなり安くて。往復で7万円とか。10日くらいロスの友だちの家に泊まらせてもらって。音楽はまったく聴いてなかったですね。で、気づいたら6月くらいになっていて。今マネージャーをやってくれてるやつは、僕の幼なじみなんですけど、彼が『そろそろ音楽やろうぜ』って言ってくれて。僕自身はあまり乗り気じゃなかったんですけど、マネージャーにそれを口にすることはできなくて、ケツを叩かれるように始まっていった感じなんです」

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