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藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」#23 ホ・オポノポノ

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当人を交えないという伝統の派生として、自分以外の対象に向けてのクリーニングにも効果が大きく、それこそがこのホ・オポノポノの実際使える特徴でもある。

例えば、トラブルを抱えた友人を思い浮かべて4つの言葉を唱えることで(この4つの言葉を唱えることを服部みれいさんは「ポノる」と呼んでいる)、友人が問題から解放されるとされているし、部屋などの空間に対しても同様にポノれば、そこには温かみと癒しが生まれる。

使い方は、工夫次第でいろいろ生まれ、人と会う約束がある時は、前もって待ち合わせのカフェを心の中でクリーニングしておけば、実際のミーティングも素晴らしい時間となるし、朝機嫌の悪かったパートナーをこっそりクリーニングすれば、夕飯の時には穏やかに過ごせるなど、生活全体を浄化するツールとしても効果はかなり期待できる。

また本人自身のクリーニングに話を戻すと、それぞれの個人の中には、内なる子供、インナーチャイルドがいるとされていて、その傷であるトラウマへのクリーニングにもこの4つの言葉が有効だとされている。自分のインナーチャイルドに意識を向ける時間は、それだけでも大きなセルフヒーリングだが、さらにクリーニングをすることは、いわば最も大切な自分の魂のお手入れだと思う。

さらに話を進めると、ホ・オポノポノで浄化されて透明に近づくと、高い次元の存在からインスピレーションとして多くのアイデアや気づきが降りてくる。ネガティヴな記憶がブロックしていたために、不通となっていた通路が開かれるのだ。

ホ・オポノポノでは精神世界は、上から、神聖な存在、超意識、顕在意識、潜在意識と分れていて、記憶を消去することで、神聖な存在からのメッセージがインスピレーションとして降りてくるとされている。そのインスピレーションによって、今、本当に必要とされていること、やるべきことが分かるという仕組みになっている。やるべきことというのは、楽しくできることでもあり、それはこの世に自分が存在している意味を知ることでもあり、それによって人は深く癒される。

思えば、多くの心の悩みは、「ここは何処?」「自分は誰?」「なぜここにいるのだろう?生まれてきたのだろう?」ということに集約されているのだが、ホ・オポノポノの教えはこれらの問いを問わずに済む場所へと連れて行ってくれる方法だと思う。

4つの言葉は、クリーニングツールとしては、ホ・オポノポノの教えの一つで、他にもツールは多くあり、そのうちで自分が使っているのは他に2つあり、ひとつはブルーソーラーウォーター。青い瓶に入れた水を30分から1時間ほど日光に当てた後で、飲むというもの。もう一つは「アイスブルー」という言葉。これを唱えながら、緑に触れると、精神的、物理的な痛みの記憶から解放されるとされていて、自分は庭仕事をしながらよく「アイスブルー」と唱えてみたりしている。

他にも専門書にはツールが掲載されているので、興味がある人はそれをフォローするのも良いだろう。
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