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OKAMOTO’Sのアドレス帳 Vol.12 TAIGEN KAWABE(BO NINGEN)× オカモトコウキ

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——ちょうどBO NINGENも日本でメジャーデビューしたところでしたもんね。 TAIGEN「そう、一番身近にいる最前線でやってるバンドだから質問をぶつけるには最適の相手だったんです。やってる音楽とやりたい音楽とのギャップを感じてる人もメジャーにはいるけれど、傍から見てOKAMOTO’Sはそのバランス感覚がすごく良いように感じていて。メンバー各々はディープに掘ってるし、高校時代から変わらず音楽に対する探究心がすごい。ライヴでも自分たちのやってる音楽だけじゃなくて、こういうインフルエンスがあるんだって堂々と公言してお客さんを導いてるのはすごいと思っていたから、音楽的なところを深く聞ける機会があってよかった」
コウキ「バランスがいいと言われてうれしかったけど、実際はすごく悩んでいて。僕たちからしたら、TAIGENくんたちは本場で本当に自分たちのやりたい音楽をやっているように見えていましたが、話してみたら実は全く同じ悩みがあった。しかも聴いている音楽が想像していたより俄然広くて、日本のアイドルからヒップホップ、何から何までをものすごく研究しているんだと知って刺激になりました」
TAIGEN「バンドをやっていると特に、これを聴いているのは格好悪いとか壁を作ってしまいがちだけど、渡英してからそれはよくないと思い始めて。いろんな音楽を聴くこと自体がジャンルの橋渡しにもなるし、自分たちの枠も外れてたくさんの人に聴いてもらえると音楽差別をしないように心がけています。単純に自分が一つの音楽を突き詰めていくタイプではなかったというのもあって、バックグラウンドがわからなくてもとりあえず興味があれば聴いてみて、気持ちいいかどうかという快楽主義的な部分で判断してる」
コウキ「日本はそのシーンの中でどう上がっていくかばかりを考えていて、そういう聴き方をしている人は少ない気がします。例えばレイジがヒップホップを好きで、その要素を取り入れるということも最初からやっていたことなんですけど、なかなかお客さんに広がらなかったのが、今ようやく実ってきたり」
TAIGEN「それは、聞いてはいたけど、自分たちの音源で伝えきれなかったってこと?」
コウキ「両方あります。ヒップホップのカバーをアルバムの中に入れても、邦ロックというカテゴライズから逃れられなかった。メンバーはみんなそれぞれ色々聴いているし、実は様々なことができたんだけど、デビュー時にはオーセンティックなロックが格好いいと思ってやっていて。その最初の印象が強くて、いざ変えようとすると難しかった」

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