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YONCE (Suchmos)「MINT CONDITION」インタビュー

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——2曲目の「DUMBO」はSuchmos流のファンキーなロックナンバーで。これは縦軸のグルーヴに横ノリを加えるという感じですよね。ライブではグランジみたいな響き方もしてるんですけど。

YONCE「ああ、そうっすね(笑)。この曲は去年くらいからずっとライブでやっていて、アレンジも変えまくって、ライブでは超ゴリゴリのロック感を出してますね。レコーディングではゴリゴリのロックで押し通すのは芸がないよってことで、音源を聴いてライブを観たときに裏切られたと思わせるような音源にしたいなと。俺ら的にはレイジ(・アゲインスト・ザ・マシーン)レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)がロックのフィールドでヒップホップを解釈するアプローチの逆をやってみるみたいな」

——まさに。

YONCE「打ち込みにも思えるような一定のビートの上に全パートがユニゾンしたリフを気合で一発録りするみたいなメンバーを俺は『超大変そうだな〜』と思いながら眺めていたんですけど(笑)」

——こっちのリリックはかなり怒ってるよね。「え、おまえらアマチュアレベルなのにプロって名乗ってるの?」みたいな視点なのかなと。

YONCE「これはね、中途半端に片足だけ突っ込んでいるような人間について牙を向いていて(笑)」

——なるほど(笑)。

YONCE「『え、どっちのなの?』みたいな。何かの仕事に片足突っ込んで、『私、顔が広いんだ〜』って通用するような、そんな甘い世界なんてないよっていう感じですね。『だったら何かのプロになってみろよ!?』みたいな。そういうやつらにすげえイライラしていた時期があって。そういうモードで書いた歌詞です(笑)」

——現段階で言える、このE.P.を経て、現在進行形のSuchmosのモードってどんな感じですか?

YONCE「まずすでに超ファンキーな曲が何曲かあって。俺はプリンスがやったことって、ブラックミュージックをベースにしている人が正当にロックを昇華したことだと思っていて。ジミヘン(ジミ・ヘンドリックス)がギリギリやれなかったことを成し遂げた人だと思ってるんですよね。そういうニュアンスに近い曲ができて、『これはちょっとヤバいやつができちゃったな』と思ってます」

―—それは楽しみだなあ。

YONCE「早くライブでできたらいいですね。楽しみにしていてください」

 

 

撮影 依田純子/photo  Junko Yoda

取材・文 三宅正一/interview & text  Shoichi Miyake

編集 桑原亮子/edit  Ryoko Kuwahara

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Suchmos

「MINT CONDITION」

2016年7月6日(水)発売

 [収録曲]

1.MINT

2.DUMBO

3.JET COAST

4.S.G.S.3

▷ suchmos.com

https://www.amazon.co.jp/MINT-CONDITION-Suchmos/dp/B01EP66EOU

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