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ソーシャルメディアをモチーフに”気持ちの揺らぎ”を描く 市川孝典個展「 T V 」

キャプチャ2
Kosuke Ichikawa.Untitled(noise) , 2018 , 1260mmx852mm , Ink,acrylic,watercolor and pastel on paper mounted on frame©2018Kosuke Ichikawa All Rights Reserved.


NADiff Galleryでは、市川孝典による約6年ぶり、3度目の個展「TV」を開催。
アーティストの市川孝典は、13歳の時に鳶職で貯めたお金をもってアメリカ・ニューヨークに単身渡航した。アメリカやヨーロッパ各地を遍歴する間に絵画と出会い、その後様々な表現方法を用いて、独学で作品制作をスタート。様々なアーティストたちとの交流を通して、音楽や映像など、表現の垣根も超えた活動で表現方法の幅を広げ、アカデミックな美術教育は通過せずに、独学で「美」と「術」を研鑽してきたアーティストである。
市川は、作品制作の初期より「記憶」というテーマで制作を行ってきた。自身が幼少時に見た風景、時を刻む時計の盤面、SNSの画像をロード中のタブレット端末のディスプレイ、テレビ画面上のノイズなど、人々に潜在する「記憶」にアクセスする風景を収集し、それらの場面を映し出す絵画を描き続けている。

市川の作品が広まるきっかけとなったのが、多様な線香を太さや温度で使い分け、紙に焦げ目をつけながら描く単色の「線香画」の確立だった。絵画を線香で焼いて、焦がして、描いていくという自身が生み出した制作手法は、「記憶」という儚くおぼろげなテーマとも合致し、強靭さと繊細さを併せ持つ唯一無二の絵画世界を構築しました。近年では、インクやパステルで描画し、絵画表面を電動ヤスリで削り落としてさらに彩色を施すといった独自の描画手法を編み出し、モノクロームからカラーの時代に移行している。
本展では、注目を集める市川孝典による、新たな新作絵画群を本展でお披露目。写真美術館主催の第11回 恵比寿映像祭(2月8日[金]−2月24日[日])の地域連携プログラムの参加企画となり、会期中に開催される恵比寿映像祭の催しとあわせてお楽しみいただける。


KOSUKE ICHIKAWA「 T V 」

2019年2月7日[金]-3月3日[日] 月曜日定休 ※月曜が祝日の場合は翌日 OPEN 12:00-20:00
NADiff Garelly 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿 1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 内
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