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多くの天才、奇才を惹きつけてやまないWarpaintの魅力に迫る(中編)

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―ところで、今回のアルバムでは新たな試みとして、メンバー各自が曲を書いて持ち寄ったんですよね。

ジェニー「そうだね、今回のアルバムの半分くらいはそういう書き方をしてる。誰か1人が曲を書いて、みんなで全体を作っていくっていう」

―そういう作業を通じて、これまで知らなかったメンバーの個性だったり、お互いの癖とかキャラクターみたいなものを発見したりってありましたか?

ジェニー「こういう書き方もできるんだってこと自体が一番の発見だったんじゃないかな。今までそういう書き方をしたことがなかったし、いつもグループ全体で曲を書いてたから。もちろん、今でもグループ作業ではあるんだけど、ここまであからさまに個々に曲を書いたってことはなかったし。そのぶん、個々のメンバーが自分のアイデアを自分が思ったままの形で表現できたってことはあるんじゃないかな。長いことツアーに出てて、アルバムも何枚か出して、中にはもう何年も付き合ってた作品もあるし、自分達の中でも新しい曲を書きたいって気持ちが強くなってたんだろうね。それでバンド以外のところでも個人的に曲を書いたりとかもしてたし、そのおかげで結構な曲数が貯まってたんだよね」

エミリー「他のメンバーの意見を聞く前に自分のアイディアを形にできたというか、外からのフィルターが入る前のそのままの自分自身だったりアイデアだったりを形にすることができたから、より素の自分に近いというか……あるいはよりクリアなアイデアが表現されてるかもしれない。他のメンバーの意見が入ることで、曲の方向性もまた違ってくるわけだし、それが今回の場合は、曲を書いた本人の表現したいものが純度100パーセントに近い形で出てるんじゃないかな。自分の思ってることがそのままの形で実現できた達成感というか、そういうのも今回のアルバムに影響してると思う」

ーセルフ・タイトルですしね。ところで、バンドは今年で結成10年になるそうですが。

エミリー「ちょうど何日か前だよね」

―そうなんだ。

エミリー「2月14日のバレンタイン・デーがバンドの結成日なのよ」

―おめでとうございます。

2人「ありがとう(笑)」

(後編へ続く)

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