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岡本啓佑 & 澤竜次(黒猫チェルシー) 「男子厨房に立つ」 Vol.6おつまみいなり寿司&梅とろろのお吸い物とさっぱり清酒

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「(揚げを開き終わり、ちりめんじゃこを見ながら)兵庫県やからちりめんじゃこって言うんかな。ほんまはシラスって名前なん?」

岡本「シラスがちりめんじゃこになるんちゃう? (*釜揚げしたものがシラス、さらにじっくり干して乾燥したものがちりめんじゃこ)」

「それ、何作ってるん?」

岡本「錦糸卵」

「この間作ったクレープと似てるな」

岡本「同じ卵やしな。薄くしたいから、フライパンに入れる液の量を少なくしていかに伸ばすかがコツ」

「これも絶対破る自信あるわ」

岡本「やってみたら? 両面ひっくり返して焼いてな」

「ああ、べちゃべちゃになるからか」

岡本「そう、水気あるとくっついたりするから」

「(焼きながら)この間えげつないうなされ方したわ。三島由紀夫の『金閣寺』を読み終えて、リッチー・ブラックモアの映像も観たら、頭の中で三島由紀夫の比喩が流れてる中でリッチー・ブラックモアがギターソロ弾いてるっていう一場面がずっと続くねん。それで『あかんあかん、寝れへん!』ってなって、ようやく寝れたと思ったら三島由紀夫の切腹を夢で見て、金縛りにあった……。しかし三島由紀夫の文章はすごい。あの比喩とか、覚醒してる感じがする」

岡本「それ、卵焼きながらする話ちゃうな(笑)」

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