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THE OTOGIBANASHI’S『BUSINESS CLASS』インタビュー

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――NY以外で、この作品を作る上で3人にインスピレーションを与えたものは何かありますか?

BIM「やっぱり同世代のラッパーですね。92、93年生まれぐらいのラッパーにはやっぱ喰らいました。ヴィンス・ステイプルズもチャンス・ザ・ラッパーも韓国のキース・エイプもタメなんです。あれだけヤバくて、化け物みたいなラッパーが同世代にいっぱいいるのは嬉しいですね。同世代のラッパーが何に影響を受けたり、憧れているかはわかるし、そのことをわかるのがすごい好きなんです」

――dooooがトラックを作った“エコノミークラス”ではルートパックの“Whenimondamic”のベースとラップのフロウを引用してるけど、あれは誰の趣味やセンスなんですか?

BIM「俺はマッドリブも好きで、IN-Dはウータンとかが好きなんです」

――VAVAくんが担っている部分はどの要素ですか? 

BIM「“Department”みたいなことじゃない?」

VAVA「僕はパソコンで曲を管理したり、メンバーと相談して編集したりする役割を担っていますね。だいたいの作り方は僕とBIMでまず話して、それから全員でさらに議論して研ぎ澄ませていく感じですね。そういう全体的な曲の編集作業に携わってます」

BIM「“FISHEYE”の最後の倍速になるところはVAVAくんですね。俺がドラムとキックとスネアとハイハットを決めて、ドラム・パターンも伝えて、VAVAくんに組んでもらいましたね」

VAVA「VAVA名義の曲だったとしても、BIMと一緒に相談して作ってることもある」

BIM「VAVAくんは他のアーティストには100ぐらい言わなきゃいけなところを1ぐらいの説明で理解してくれる。でもVAVAくんも思うように作れないときはイライラし始めて、俺もイライラし出すんですよ(笑)。そこから突っつき合いが始まる」

IN-D「あの空気はヤバいよね。」

BIM「とりあえず、ケチをつけ始める」

――IN-Dくんに影響を与えた音楽は例えば何がありますか?

IN-D「それこそウータンやDITCとか古いのが多いですけど、“Department”を作った頃ぐらいからVAVAくんが聴いてる音楽をいろいろ聴くようになりましたね」

――ということは、VAVAくんとIN-Dくんはけっこう趣味が近いということですね。

BIM「だから、2人が聴いている音楽で何がいいのかわからないものもありますね。そういうときはJUBEEと『わかんねえなあ』って話してますね。俺とJUBEEはラップ好きなんですよ」

VAVA「それがいちばんわかりやすい説明だね」

BIM「強いて言えば、VAVAくんとin-dはメロディーやビート好き。俺とJUBEEは『エミネム、ヤバいよね!』という話とかしますね」

――JUBEEくんがラップで参加してる“大脱出”はそれこそ王道の日本語ラップの雰囲気がありますよね。 

JUBEE「あの曲はビートを聴いたときにそういう雰囲気がしたので韻で攻めましたね。それが絶対やりたいと思いました」

BIM「JUBEEは今回のOTGのアルバムの相談役だったんですよ。だいたいビートを作ってるときに一緒にいて『どう思う?』って意見を訊いていた。ビートに関しては俺とJUBEEの意見が合うので、2人でVAVAくんを説得していた」

JUBEE「最終チェックみたいな感じで俺がヘッドホン付けて真剣に聴いて、『ここの(声の)カブせちょっとうるさいから音量下げた方がいいよ』とか『ここは抜いた方がいいよ』とか意見を言ってましたね」

BIM「でもいちどJUBEEに『“エコノミークラス”のサビを作ってくれない?』と頼んで作ってもらったらめっちゃダサかった。『オゥ! ディジェェー!』『フィールソーグー!』みたいな(笑)。『なんだこれ? ダッサいぞ!』つって」

一同「ははははは」

――OTGはかなり意見を戦わせて制作していくということですね。 

BIM「そうそう」

IN-D「ファーストからその感じはあったけど、JUBEEとVAVAが制作にがっつり入ったのは大きい。俺も今回VAVAにいろいろ言われましたね。それはすげぇ面白かったし、良かった」

BIM「VAVAくんに言われたことに対して、IN-Dもイライラしてんのわかるけど、正論だからガマンするんですよ」

VAVA「だから、もちろん誰か1人が中心になって作った曲もあるけど、どの曲も全員が参加して作り上げた感じですね」

――IN-DくんがVAVAくんから言われた発言で憶えてることはある? 

BIM「『寝るな!』じゃない?」

IN-D「『寝るな』はすげぇ憶えてる」

――超初歩的じゃん! いずれにせよ、『TOY BOX』とは異なる制作体制で作り上げたということですよね。OTGがなぜ今回の『BUSINESS CLASS』で前作から変化して、進化したか、そのヒントが少し掴めた気がします。

BIM「もちろん『TOY BOX』の延長線上にある感じはあるんですけど、みんながより意識的になってアルバムを作ったと思いますね」

――今後、OTGとして、個々人として目指す未来のビジョンはありますか? 

BIM「2、3年前に音楽をやり始めたときにいまみたいになってるとは一切考えていなかった。半年先とか1年先ぐらいのやりたいことをずっとやっていく、ということしか俺はわからないですね。ただ一つ、いま22歳ですけど、25歳ぐらいまでにはUSのラッパーとやりたいですね。いまいちばん俺がぶち上がんのはそれだと思う」

――IN-Dくんはどうですか? 

IN-D「楽しく続けたいですね。こう言うとすげぇバカっぽいっですけど、基本的にまずそれがありますね。OTGは基本はbBIM主導のグループで、俺もその中でやりたいことがあるし、違うことやりたいこともやっていくと思いますね。自分の好きなことをこのまま続けていきますね」

VAVA「メンバーと普通に遊んでる延長で“Department”の元トラックができて、あのラップが完成した。そうやってたった3時間ぐらいで一緒に作った曲が“Department”の原形になっているんです。だから、そういう日々の遊びを大切にしていきたいですね」

JUBEE「今回、ラップしたのは“大脱出”だけですけど、BIM、IN-D、PalBedStockとラップするのは楽しいから、それぞれ個々とも曲を作ってみたいですね。あとは、スケボーとダーツが上手くなりたいですね」

――OTGは今後、クルーとして大きくなっていくということなんですかね?

BIM「JUBEEが入ったのはOTGではなくて、CreativeDrugStoreなんです。ただ、このまま増えていくかはわからないですね。俺がその人がダサい曲を作ってきたときに、『お前、ダサい』って言えるかどうかがいちばん大事だから。そうじゃないとマイナスになってしまう」

――OTGとCreativeDrugStoreはどういう分け方ですか?

BIM「最近は二つがごっちゃになってきてますけど、OTGはラップ・グループで、CreativeDrugStoreは趣味の合う友達。クルーっていうより『遊ぼうぜー!』って感じの友達ですね」

 

撮影 山谷佑介/photo Yusuke Yamatani

文  二木 信/text  Makoto Futatsugi

編集 桑原亮子/edit  Ryoko Kuwahara

プリント
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後日当選された方にはいただいたメールアドレス宛にNeoL編集部よりご連絡させていただきます。

 

otg 2nd 入稿

OTOGIBANASHI’S

『BUISINESS CLASS』

発売中

(SUMMIT)

 

 

THE OTOGIBANASHI’S

日本在住のヒップホップ・ユニット。
メンバーはBIM,IN-D,PalBedStockで構成されている。通称O’S BOYS。 SUMMIT,CreativeDrugStore所属。Bimの呼びかけにより高校の同級生のin-d,地元の後輩のPalBedStockは嫌々ながら2011年に結成。
2012年に突如YouTubeに公開された“Pool”が話題となりSUMMITに加入。 翌年、4月26日にファーストアルバム『TOY BOX』をリリースし、大きな反響を呼んだ。 フジロックフェスティバル2013に出演。メンバーのBIMは俳優の染谷将太氏が監督・主演を務めた映画『シミラーバットディファレント』にて染谷氏の友人役として出演。
O’S BOYSが所属するチーム“CreativeDrugStore”は不定期でPopUpShopというパーティを開催しており、 毎度オープン前にはスプラッシュマウンテンのような列ができている。 2014年12月に新作PV“Department”の公開から彼らが少しずつ新しい動きを見せはじめた。 そして2015年8月5日に、セカンドアルバム 『BUSINESS CLASS”』をリリースした。

OS BOYS 2ND リリースパーティー フライヤー-01(1)OS BOYS 2ND リリースパーティー フライヤー裏-01

THE OTOGIBANASHI’S

「BUSINESS CLASS」リリース・ワンマンLIVE

日時:8月30日(日)

場所:渋谷WWW

金額:¥3,000(前売りチケット購入者特典付)

開場 17:00 / 開演 18:00

more Info : www.summit2011.net/

出演:

LIVE:THE OTOGIBANASHI’S

DJ:Akeem the Dream

VJ:Heiyuu

チケットぴあ http://t.pia.jp/ 【P:273-414】 電話予約:0570-02-9999

ローソンチケット http://l-tike.com/ 【L:71705】  ※電話予約なし

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