NeoL

開く

ニック・オファー(CHK CHK CHK)『AS IF』インタビュー

chk_0124

―ところで、今回のアルバムのジャケットはこれまでとかなり違ったテイストですよね。あの猿について他のインタヴューで、「自分が猿以上の存在でないという自覚を持つことが大事だ」「あの猿を受け入れることは、自分の中の道化の部分であり原始的な部分を受け入れることだ』って話していたのが興味深かったのですが。

ニック「人間の本能の部分に繋がるってことはクリエイションの基本だからね。シンプルに考えなくちゃいけないし、自分が本能の部分で一番求めてるものは何なのかってことに常に耳を澄まさせていなくちゃいけないんだ。何が自分の本能を突き動かすのかっていうね。自分達が音楽を作る理由は本能と直結していて、エモーションであったりセクシャルであったり、自分にも理解できない感情の一番深い部分と直結していて、その心の声に耳を傾けることが大事なんだ。だからこそ、自分の中にある原始的な部分に繋がるっていうね」

―なるほど。

ニック「道化って部分に関しては……自分がステージの上で派手なパフォーマンスをしてると、こいつは相当エゴイストで自分のことが好きな人間だろうなって思われるだろうけど、同時に道化でもあり笑い者であるってことを自覚していく必要があるんだよ。自分自身を笑い飛ばすっていう視点をね。だからこそ、19年間もこのバンドを続けてこれたんだよ。音楽に対してシリアスなんだけど、同時にシリアスでないし、楽しんでいる。これは遊びでもあるんだ」

―いま、19年間という話も出ましたが、!!!は来年で結成20周年を迎えます。近年はメンバーの離脱など様々な出来事に見舞われましたが、現在のバンドは状態としていかがですか?

ニック「いや、いつでも最高だったよ……やっぱり、そうだよな。常に最高を目指してきたし。そりゃまあ、正直な気持ちとしては、今回がベストだと思ってるけどね(笑)。バンドとしてすごく力強いしさ。ただ、19年もやってこれたのは、常にバンドとして最高の時期を過ごしてきたからなんだ。たしかにしんどい時期もあったけど、基本的には楽しかったし、その時期一緒にやってきたメンバー全員のベストが作品に集約されている。だから、どっちのほうがいいとかないんだよね。もちろん、今回の新作は心の底からいいと思ってるし、自信もあるし、一緒に演奏したメンバーのことも誇りに思っている。まあ、メンバーというか、ファミリーだよね。だから、どの作品の頃がベストとか決めたくないし、それはもっとずっと後になって勝手に決まってくれればいいよ(笑)」

chk_0159

 

撮影 中野修也/photo  Shuya Nakano

文 天井潤之介/text  Junnosuke Amai

編集 桑原亮子/edit  Ryoko Kuwahara

 

As If Ideas 10

!!!(CHK CHK CHK)

『AS IF』

発売中

(Warp Records/Beat Records)

beatkart:http://shop.beatink.com/shopdetail/000000001958/

amazon: http://amzn.to/1OPWoc2

Tower Records: http://bit.ly/1IrKArb

HMV: http://bit.ly/1MyXquP

iTunes: http://apple.co/1E68v3Z

 

商品情報はこちら:

http://www.beatink.com/Labels/Warp-Records/Chk-Chk-Chk/BRC-481/

1 2 3 4 5

RELATED

LATEST

Load more

TOPICS