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G.RINA『Lotta Love』インタビュー

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——ただ一方で、興味のある人だけ聴いてくれればいい、もっと言えばリスナーは関係無いという考え方をするアーティストもいますよね。それ自体は昔から珍しい考え方ではないですが、音楽で生計を立てるのが難しい、且つ発信がネットなどで簡単に出来る現在では、ある種、必然の帰結なのかなとも思います。その意味では、観念的な質問ですが、G.RINAさんが、ご自分の音楽を人に伝えたい、届けたいと思うのは、なぜですか? 

G.RINA「音楽って、バトンを渡していくようなものだって思うんですよね。自分が音楽に助けられたり、音楽に刺激を受けたりした経験があるから、自分の音楽もそうであって欲しい。そのバトンを渡したい。それだけだと思いますよ。うーん、あとは音楽を通して『友達になりたい』のかな…。それはDJでもそうなんですけど、時間を共有して、音楽を通して聴いてくれた人と、友達になりたい。だから、音楽を作る時は丸裸になるような感覚もありますし、満たされない気持ちがあるから、作品を作って、誰かとコネクトしたいんだと思いますね」

——今回の歌詞のトーンは非常にカラフルで、テーマとしては「愛」が背骨として貫かれていますね。それは今の言葉にも通じるのかなって。

G.RINA「自分をとりまく色々な形の愛、性とか、郷愁、人生……そういう色んなモノを『愛』で包み込みたかったんですよね」

——そう思われたのは?

G.RINA「いま、作品として形に残せる機会があるなら、肯定的なモノを作りたい、そういうものを聴いてもらいたいって思ったんですよね。肯定を届けたいって。そしたら『LOVE』は『生きる事の肯定』でしょう。子供がいることが作品に影響してるとしたら、そういった感情を形にしたいって感じた事だと思います。子供がこのアルバムを聴いて意味が分かるようになった時に、その背中を押せるような音楽になったらいいなって。どんと押すんじゃなくて、それとなくそっとね。それは子供だけじゃなくて、聴いてくれる人の背中も。そのひとそれぞれのタイミングで」

——客演の人選もバラエティに富んでいますね。

G.RINA「どのアーティストも雑食な感性のある方々だと思っていて、勝手になにか通じるものを感じていたんですよ。LUVRAWくんに参加して貰った“Sweet Juicy Luv”はエロティックな雰囲気でつくりたかったので、トロトロな感じで、エロス表現を良い温度で出来る男性ヴォーカリストは、やっぱりLUVRAWくんしかいないなって。恋愛と音楽を準えた“Back In Love (Music) feat. PUNPEE”は、そのテーマを振ったら、PUNPEEくんはああいった形で返してくれて」

——「I Used To Love H.E.R」と言ってるように、暗喩的な内容になってますね。

G.RINA「いろんな意味にとれるように作れたと思います」

——そしてtofubeats“No.1 ”のアンサーとも言える“愛のまぼろし”にはtofubeatsを迎えられましたが、彼とのコラボは3作目になりますね。

G.RINA「先ほどの話にも通じると思いますが、彼も開いてるんですよね。本人は一見控えめな感じだけど、伝えたいって気持ちとか、音楽で形にしたいものに対して本当に情熱を持ってるなって。『人に聴いてもらってこそ』っていう意識とその為の試行錯誤をいつもしているなあと。そういうところは逆に刺激をうけます」

——ミキシングはILLICIT TSUBOIさんが手がけられていますね。

G.RINA「自分の伝えたイメージをバッチリ形にして頂いたので、このアルバムにはTSUBOIさんのミックスの力も大きかったですね。ヒップホップのスペシャリストでありつつもTSUBOIさんの耳もスゴく開かれてると思います」

——最後に、これからの動きを教えて下さい。

G.RINA「12月2日の恵比寿NOSでのリリース・ライヴでは、このアルバムを全部バンドで再現する予定です。それに加えて、このアルバムで表現したかった、80年代、90年代へのオマージュを、ステージ上で、今の感じで、生々しく表現したいと思ってますね。制作に関しては、客演や提供など依頼があれば積極的にやりたいですが、ソロについてはまずはこのアルバムを広げていきたいと思ってます」

撮影 吉場正和/photo  Masakazu Yoshiba

取材・文 高木”JET”晋一郎/interview & text  Shinichiro”JET”Takagi

企画・編集 桑原亮子/produce & Edit  Ryoko Kuwahara

lottalove

G.RINA

『Lotta Love』

発売中

http://www.amazon.co.jp/Lotta-Love-G-RINA/dp/B015D63318

http://tower.jp/item/4015529/

https://itunes.apple.com/jp/album/lotta-love/id1048938730

G.RINA

シンガーソングビートメイカー・DJ

レーベルMelody&Riddimを運営。これまで5枚のオリジナルアルバム他、国内外・ジャンルを問わず幅広いアーティストへの歌詞/楽曲提供、リミックスや客演など多数行っている。(土岐麻子、南波志帆、坂本冬美、Dorian、RSD、DjMadd、tofubeats、OMSB 他)またDJとして、ミックスCD:Destination1-5、Strictly Rockers14、Jazzz Time2、Terra Disco 他。全編現地のダンス音源にこだわったミックスシリーズ、『♡♡India』、クワイト/クドゥロなどを集めた『♡♡Africa』、2014年にはブラジルのアンダーグラウンドダンス音楽を集めた『♡♡Brasil』をリリース。2014年8月27日シングルEP『空蝉Utsusemi』iTunes配信。2015年10月21日5年ぶりのニューアルバム『Lotta Love』G.RINAをリリース。

http://melodyandriddim.tumblr.com

http://lottalovegrina.tumblr.com

 

 

-Culture Party-

SETSUZOKU Presents

G.RINA”Lotta Love”Release Party

Suported by TOWER RECORDS

2015/12/02 (Wed) @ NOS EBISU

OPEN / END 19:00~24:00

Admission

※ 立見 ¥3,000 (1D)

*着席 SOLD OUT

特典

※着席・立ち見のお客様に先着順でG.RINAからのおたより & スペシャル音源「Midnight Sun feat. ZEN-LA-ROCK」をプレゼント。 ※特典はお帰りの際、入り口にてDLパスワードをお渡し致します。

予約受付はNOS EBISUオフィシャルHP予約フォームにて先着順でお受け致します。

お名前、電話番号、予約人数、最後に「G.RINAリリパ希望」と必ず明記の上、お申し込みください。当日券もご用意する予定でおりますが、規定人数に達した場合は販売しない場合がございますので予めご了承下さい。

PARTY LINE UP

LIVE

G.RINA & MIDNIGHT SUN

guitar:KASHIF (PPP)

keyboard:Ig-arashi

Bass:厚海義朗 (藤井洋平 & TVSCOT / cero)

drums:光永渉 (cero / Alfred Beach Sandai)

trumpet:高橋一 (思い出野郎Aチーム)

Baritone Sax:増田薫 (思い出野郎Aチーム)

Dancer:Yacheemi (餓鬼レンジャー) / FUMI / NAMImonroe

GUEST

tofubeats / PUNPEE / やけのはら / LUVRAW

DJ

DJ JIN (RHYMESTER)

MAL (PART2STYLE)

やけのはら

MC

ZEN-LA-ROCK

VJ:VIDEOGRAM (Tajif・RTR・de-sheevo) / Kazuki Homma / Photographer:Tsuneo Koga / Flyer Artwork:Oumi Futagami / Shooting & Editing:Do.Stock Works

主催・企画・制作:SETSUZOKU LLC / Melody And Riddim

特別協力:TOWER RECORDS / NOS EBISU注意事項

※着席のお客様はメニューから¥2,000以上のご飲食をお願いしております。

※着席のお客様はスタッフがお席まで誘導、ご飲食に関してご説明致します。

※当日は安全上の理由により喫煙はバーカウンター・入り口デッキのみとなります。

Infomation:NOS EBISU

東京都渋谷区恵比寿南2-3-14 コンツェ恵比寿B1

TEL:03-5773-1724

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