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藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」#25 富山発熱

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だが、人に限らず、全ては変化する。全ては去来するのだから仕方がない。昨日までの私よさようなら、なのだ。
これが意味するものは、ヒーリングというのも客体の変化に合わせて変化させるが当然ではないかということ。鉄板なセオリーは一応あるとしても、それが効力を持たないこともあり得るということ。さらに言うならば、川のような流体に対してヒーリングをするようなつもりでないと、常にズレてしまうことになる。
こうくどくど書いてみると、至極当たり前のようだが、それを実感することが経験というものだろう。
私が、富山に発熱しながら滞在して、マックブックを開いているのは、それを経験するために必要だったのだと思う。
24回もヒーリングについて触れてきたのに、いきなり初心に戻らされた気分だが、悪くない。
発熱に関して言えば、そもそもこれは長男の看病をしていてうつったもので、私は本人に求められるままにレイキの手技を与えていた。(レイキに関しては#2を参照)1日に2時間ほどやっていたのだが、即効性はなく、
レイキをしているからこの発熱で済んでいるのだろうと自己本位に考えていたのだが、二日目の夜に、添い寝をして完全にこちらも脱力して施してみたら、今迄とは違うような感触でレイキが入っていくのがわかった。翌朝には、39度が平熱に下がっていた。
そしてバトンを受けて自分が発熱したという次第だ。
ヒーリングに終わりはないなあ、日々学びと精進だと痛感した昨日今日なのであった。
新年の第一回目は、ヒーリング放浪記という副題にも似た、ヒーリング珍道中的な内容になり、いつもと文体も違っているようだが、それも川の流れを尊重しつつ、ということで。
そして一晩がたった。熱は下がっている。カーテンを開けると、富山は今日も曇天のようだ。
(つづく)
※『藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」』は、新月の日に更新されます。
「#25」は2016年2月8日(月)アップ予定。

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