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tofubeats メジャーデビューEP “ Don’t Stop The Music ”ロングインタビュー(前編)

—すごい! そういう歴史なんですね。バンドサウンドは好きじゃないけど音楽をやろうという風に思っていたってことは元々音楽は好きだったんですよね。

tofubeats「そうです。音楽は好きで、普通に流行ってるものとか雑誌で見たものとか聴いてたんですけど、中学に入ったときに音楽に詳しい友達がいて、そいつにちょっと教わった後はネットで調べだして、そしたら自分の方が詳しくなっちゃって。毎日TSUTAYAに行って、『あ』から順番に1枚ずつ借りてたんですよ」

—えっ、何の脈絡もなく?

tofubeats「はい。そしたら(いい音楽に)当たるじゃないですか。最初はヒップホップを『あ』から順番に聴きだして。田舎なんでヒップホップのコーナーなんて1棚くらいしかないんで、一日ご飯代で5百円とかもらったら百円でジュース買って、百円でパン買って、百円でもう1本ジュース買って、残りの2百円で借りてたんですよ」

—ヒップホップの棚を取りあえず制覇して、そこからは?

tofubeats「コンピレーションで元ネタとかいいのがあってもレコードを買うお金がないんで、フリーソウルを順番に借りていきました。だから逆に意外に詳しいですよ、コンピでちゃんと聴いてるから」

—最初はJ-POPも好きだったんですもんね。そこからヒップホップ、フリーソウルにいき、あとはジャンル関係なしに好きなものを聴いてたって感じ?

tofubeats「まあでもやっぱりラップが多かったですけどね、ヒップホップ。でも実際にヒップホップやって作ってヒップホップの人たちと会ったら、アカンとなって。フェードアウトしまして」

—怖い、みたいな?

tofubeats「怖いもそうですし、当時神戸は揉め事とかも結構あって、それで面倒くさいところだなと思って。何より一番は説教されたんですよ。偉い人に『デモ持ってこい』って言われて持って行ったら『音が若い』とか言われて。若いねんから当たり前やろとか思って。それでそのときは音楽で飯食っていこうとか思ってなかったんで、楽しくやってるのにいろいろ文句言われるのとかめっちゃ面倒くさいなと思って、インターネットでやろうと思って。それで神戸のシーンとはやらなくなって、本腰入れてインターネットでやり出したのが高校1年生とかですね」

—逆にインターネットでやることでいろんな人と出会って。

tofubeats「はい。高校3年生とか大学1年生とかになると機動力がつくじゃないですか。そしたらネットで知り合ったような、今のMaltine(Records/ネットレーベル)とか自分たちの今の周りにいる人たちに会うようになってきてって感じですね」

—そのときに作ってた曲は今と変らない感じ?

tofubeats「でもサンプリングが多いですね、昔になればなるほど。最近になると打ち込みばかりになる。あとダンスミュージックっぽいのは高校生の最初とかでは作れてないですよね。クラブに行ってないんで。大学入ってすぐくらいからちゃんと踊れる曲になってきてます」

—じゃあ体感としてのダンスミュージックは後からついてきたものなんだ。

tofubeats「それっぽいものは作ってましたけど、クラブで踊るのがメインじゃなくてあくまで曲を作るのが好きだったし、それがメインだったので。DJを始めたのは後だし。ずっとDTM(デスクトップミュージック)やってて、『DJやった方が人前で曲かけられるよ』って言われたから始めたんです。DJやってて曲を作るとかじゃなくて、そもそもの目標が普通の人とちょっと違うかもしれない。珍しい方だと思うんですけど、僕らくらいの年齢やと」

—そうですね。今22歳?

tofubeats「22です。もうすぐ23歳で、今年の春大学出ました」

—学生の間に色々やり切ってるなあ。

tofubeats「DTM始めて11年目とかなんで。しかも内部生って勉強しなくていいじゃないですか。そもそも地元は神戸なんで、西宮の学校は遠いんだけど、遠い学校に行きたいって思ってて。当時から俺は何か人と違うみたいなこと思ってたんで、というか思い過ぎててダメだったんで。俺は頭がいいから勉強していい学校に行って弁護士になるって言って、遠い学校に行ったんです。それがいきなり音楽に出会ってしまって弁護士の道を絶たれるという(笑)」

—親は未だに弁護士はどうしたって言わない?

tofubeats「親も別に食えてるんだったらいいよみたいな。あと去年の夏、僕、体調を崩しちゃって、もう楽しいんだったら何でもいいよって。会社員になったからって安定するわけじゃない、人生何があるか分からないから楽しいことやりなさいみたいな感じで」

—そっか、やっぱりなんでも自分で責任を負ってやるいうのは色々負荷もかかりますもんね。それを感じさせない音楽だけど。

tofubeats「しんどいとか音楽で言っても仕方ないんで。そういうこと言うの嫌いなんですよ。『頑張れ、負けるな!』みたいな曲もあるけど、そんなん自分で言うし、みたいな。今回はこれでも結構言い過ぎたかなってくらいです。PVの監督に『皮肉屋のtofuくんがこんなこと言うのは意外でした』みたいなコメントを書かれてたし。こんな直球なこと言うタイプじゃないのに、みたいな」

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