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text by Ryoko Kuwahara
photo edit by Lina Hitomi

「TTT_MSW」TAMASHABU Interview

NeoL Magazine JP | Text: Ryoko Kuwahara | Photo Edit: Lina Hitomi | Brand: TTT | Designer: Tamashabu


——学校を卒業して、独り立ちする時によりシビアに意識し始めた?


TAMASHABU「そうですね。みんなは就職するけど、俺一人やし。服って本当に出ていくお金がめっちゃ多いから、考えないとヤバいなって」


——生産の度に出ていって、入ったお金でそれを清算して、というサイクルですからストックがないと怖いですよね。


TAMASHABU「そうなんです。怖いんですよ」


NeoL Magazine JP | Text: Ryoko Kuwahara | Photo Edit: Lina Hitomi | Brand: TTT | Designer: Tamashabu


——卸先はどのあたりがメインなんですか?


TAMASHABU「東京だとCITY SHOPやCANNABIS、大阪は高校からの友達がやってるCONTENA STOREなどが大きくやってくれてますね。今は全国で12、13店舗くらいなんですけど、すごく力を入れてくれる店舗だけに絞るようにしています。どこで売ってるかも自分で調べてほしいのでインスタとかで情報出してないんですが、そのぶんオンラインで出したときの瞬発力もすごいので、単発のアイテムに関してはネット販売でも力を入れたいです」


——卸先を絞るという、そういう手法はどういう風に学んでいったんですか?


TAMASHABU「うちのお父さんもお母さんも服飾の会社をやっていて、実際に聞いたことはないんですけど、そういう感じでやってるように見えたんです。30年以上洋服でご飯食べてるからスゲェなって思います。そこから肌感覚で学んでるし、お金のことはちゃんとしないとダメだってよく言われます」


——自分を養っていけるぐらいのことはできないといけないと。


TAMASHABU「そうですね。一人アシスタントがいるんですが、そこも養えないといけないし。そうじゃないと服作りをやらないです」


——稼げなくても自分が好きな服を作るようなことはやらない?


TAMASHABU「それはそれで尊敬しますけど、俺はできないです。それやったら普通に働きます。お金稼がれへんやったらやめます」


——じゃあビジネスの目標も細かく立てている?


TAMASHABU「立てています。シーズンごとにいくらとか。数字じゃないところでは、次はパリで展示会するんですが、海外の取引先を増やしていきたいです」


NeoL Magazine JP | Text: Ryoko Kuwahara | Photo Edit: Lina Hitomi | Brand: TTT | Designer: Tamashabu


——それに向けて海外に響くようなアイテムを作っています?


TAMASHABU「デザインで日本らしさを出そうとは考えてなくて、日本人が作ってるし、どうやったってそれっぽさは出ると思うんで、そこを意識して作ることはしないです。それより、ベテランの方にお願いしたり、生産の体制も変えていて、ラックに並んだ時の縫製など、マテリアルな技術を上げていっています。日本の方が海外よりクオリティが高いいので、そこをより際立たせたいんです」


——ルックを作る時のメンバーは決まってますか?


TAMASHABU「いつも同じです。みんな友達ですね。写真は僕の学校の先輩で、スタイリングは基本は僕がやります。モデルはそのときのムードに合っている人で、そのキャストをするのも僕です」


——コレクションのテーマが見えた時点でルックの方向性も決まっているんですか?


TAMASHABU「スタイリング重視で服を作るので、先にスタイリングを考えて作るアイテムをはめ込んでいくんです。だから、ルックのことも作る時点で頭にあって、どういうムードでどういうシチュエーションで撮るか全部わかってます。僕のブランドにとってスタイリングはとても重要なんですけど、自分の服だけより、いろんなブランドをごちゃ混ぜにした方が楽しいじゃないですか。だからブランド名もそういう意味をもたせていて。Tというのが僕の最初の頭文字で、あと二つのTが上下に重ねた時に+(プラス)になる。T+(プラス)何か=(イコール)生まれるという、自分だけで完結していないブランド、本当に自由に着てほしいブランドなんです」


——インスタレーションもやりたいと思います?


TAMASHABU「ああ、やりたいですね。ランウェイショーはあまり興味なくて、やるとしたら多分音楽中心になると思います。KANDYTOWNや(オカモト)レイジくん、OTOGIBANASHI’Sとかみんないるから、レイジくんがドラム叩いてどんどんラッパーが出てきてラップするのも面白いかな。ショーはエンターテインメントでいたいなと思って。そんな格好つけずに、面白くてちょっと吉本新喜劇的なノリでいいと思うんです」


——菅田(将暉)くんやKANDYTOWNを取材した時も思ったんですが、みんな同年代を大切にする意識が強いですよね。


TAMASHABU「それは大事だと思います。他のブランドも人に紹介するし、突っ張る必要はない。BIMとかも同い年なんですけど、もっと売れたらいいと思うし、KANDYTOWNとかもそうだし。大人へのリスペクトももちろんあるんですけど、同年代へのリスペクトもあるから、そこで僻んでいるより、ちゃんと評価してみんなが上がっていったほうが気持ちいい。ただ、メンバーはスゲェ選んでますけどね。ダメなやつはダメなんで。チョイスが間違ってないからみんなをリスペクトできるというのもあります。全くジェラシーとかないですもん。ジョニオさん(高橋盾/UNDERCOVER)や藤原ヒロシさん、NIGO® さんとかの世代に近いとよく言われるから、それもなんか嬉しいです。でも同世代がいないので、面白いデザイナーはもっと欲しいです。めっちゃイケてる、G.V.G.V.みたいなテイストのレディースのブランドが出て来てもいいのにと思ったりします。あと、もっと全部曝け出すことができる人がいたほうがいいなとは思います。格好つけてる人が多いけど、全部出しても格好いい人ってほんまに格好いい人やから」


——普段、友達とどんな話をしてます?


TAMASHABU「なんの話してるんやろ。服とかそういう話はしてないです。音楽を教えてもらったり、結構映画の話をしますよ。そういう何気ないところからプロジェクトの話が生まれたりします。いまムービーを作ってるんですけど、いつもルックはバイヤーさんとかに見せやすいように正面から淡々と撮ってるから、もっと違う見せ方がしたくて、『動画を撮りたいんですよね』って話をしたら、俳優の友達が『俺を出さしてよ』ってなって、野崎くんに脚本と監督やってもらうことになってーー本当に自然な流れです」


——コラボレーションしてみたい人やブランドはありますか?


TAMASHABU「COMME des GARÇONS とはやってみたいと思います。高校生の時に好きで着てたし、もう伝説みたいな感じなんで。UNDERCOVERとも一回やらせてもらいましたが、それもよかったです」


——次はパリでの展示ということですが、最終的にはどこに向かっているのか、具体的な目標を教えてください。


TAMASHABU「25歳までに年間で一億円は稼ぎたいです。先輩方の話を聞いてると、頑張れば8千万円まではいけるらしいんですけど、あと2千万円がきついらしくて。それを超えたらドンッといけると。それでどうやったら実現できるか考えているんですが、自分のブランド、他のブランドのデザイン、あと衣装や制服を作ったり、なんでもやらないと達成できない。それで実際に加藤ミリヤさんの衣装をやらせていただいたり、今もYUKIさんなどの衣装を作らせてもらっていて。さっきも言いましたが、1億円稼いで裕福な生活がしたいというより、ものづくりのためにお金使いたいから稼ぎたいんですよ。いま作っている動画もそうですが、映画も作りたいし、やりたいことがたくさんある。それを実現するために必要なツールとしてちゃんと稼ぎたいと思っています」


NeoL Magazine JP | Text: Ryoko Kuwahara | Photo Edit: Lina Hitomi | Brand: TTT | Designer: Tamashabu


TAMASHABU
TTT_MSWデザイナー
info@tttmsw.com
tttmsw.thebase.in/


Brand : TTT
Designer : Tamashabu
Text: Ryoko Kuwahara
Photo Edit: Lina Hitomi

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