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PHOENIXが語る、恐怖から生まれる新たな刺激、そして自由

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前作『Wolfgang Amadeus』でフランス発のバンドとしては初となるグラミーのオルタナティヴ部門での受賞を果たし、コーチェラでもトリを務めるなどいまや世界的なバンドとなったPHOENIX。DAFT PUNKの盟友であり、ソフィア・コッポラやエディ・スリマンらからも愛される彼らの音楽は、繊細でありながらドラマティック、そしてバンドセオリーから解き放たれた自由な精神で作られる挑戦が常に潜んでいる。新作『Bankrupt!』を手に来日を果たしたトマ(Vo)とクリス(G)にインタビューを試みた。

—お久しぶりです。

トマ「久しぶりだね。あ、これ(インビュアーのステッカーを指差して)SPACEMEN3だよね。このTシャツをeBayで探してたんだけど見つからなかったんだよ」

ーそうなんですね、トマがeBayって意外です(笑)。さて、昨日の大阪のライヴはとても良かったそうですね。今回は新譜を出してまずフェスからスタートしたわけですが、自身のツアーとフェスではやはり感触が異なりますか?

トマ「まったく違うよ。今ではフェスとツアーの両方がないとダメだと思ってるんだ。僕たちのことをよく知る人たちが来てくれるツアーはホームのような雰囲気で好きなのはもちろんだけど、フェスで全然知らない人を説得にかかるようなあの感じもないと物足りないんだよね」

ーPHOENIXはライヴと音源で曲の表情がガラリと変わるのも特徴で、ライヴになるとすごくタイトでアグレッシヴになりますが、それぞれで大切にしているところを教えてください。

トマ「盤は残るものだし、後々までずっと評価されるものだと認識している。けれどライヴはその瞬間が勝負なので自由にできるし、ちょっと無茶も出来るところが良くて、それぞれのバランスが大事なんだ」

クリス「うん。ライヴは距離が近いから、ソリッドになるよね」

 

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