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PHOENIXが語る、恐怖から生まれる新たな刺激、そして自由

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ー私はライヴも音源もどちらも好きだし、どちらも聴いたらいつも泣いてしまうんです。

トマ「本当? それってすごく嬉しい褒め言葉だよ」

クリス「曲を作ってるときによく言ってるんだ、聴いてくれる人が泣いてくれるというのは夢だよねって」

ーここまで揺さぶられる音楽はPHOENIXにしか作れないと思っているので、その制作の秘密を聞きたいです。PHOENIXはAメロ、Bメロみたいな通常の曲作りのセオリーがないし、メンバー4人全員で曲を書いてますよね。その作る時やまとめる時の共通言語はどういうものなんでしょう?

トマ「幼なじみで一緒に育って来たから、音楽もそうだし、いろんなことにおいて多くを話さなくてもお互いに通じ合えるとこがあるんだよね。例えば作っている時にクリスがニコニコしてれば大丈夫、でも何かストレスを感じてそうならダメっていう、そういう判断なんだ。でね、上手くいってるときは言葉に出さなくても何か空気が変わるんだよ。面白い音楽ができてくるときって、最初は恐怖心があるんだ。『あれ、これでいいのかな?』って不安があって、落ち着かない気持ちで始まる。そういうものにかぎってすごく面白いものに変わっていく。僕らの中ではそういう作り方が多いかな」

ーしっくりこない感覚を大事にしているというのは、つまりマンネリズムを嫌い、常に新しいトライをしているということですよね。それは毎回、恐怖との闘いでもあると思うんですが、どうやって気持ちを奮い立たせ続けているんですか?

トマ「確かにどのレコードでもその恐怖と打ち勝つのは難しかったよ」

クリス「でも僕たちは全てがコントロールされている状況が一番つまらないと思っているから、常に何かドキドキするものを探していくことを心がけている。大変だけど、そうするほかはないよね。例えばツアーにしてもフランスでだけやっていれば楽なものだけど、こうやって日本に来ればまた知らないことに色々出会えるのと同じで、曲作りの中でも敢えて外へ出て行くことをやっているんだ」

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