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藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」#8聖地

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聖地が幻である、ということではなくて、聖地の持つ波動に自分の波動が合った時に、より深く楽しめるということで、ちょうどラジオのチューニングみたいなものだ。そのチューニング力を高めるには、凡庸だが、やはり場数かなと思う。
観光地化されていても構わないので有名な神社などに行き、裏に回ってのんびり脱力して過ごすことで感覚が増してくると思う。(ちなみに、寺は祈る場所として価値があるものの、それが立つ場所そのものには、力がある場所が少ないと、自分は感じている)
そして、聖地とのアクセスが上手になったら、きっと好みの聖地が見つかるはずだ。そうしたら、しめたもので、次はその好みの聖地にいる時の自分の状態を覚えておくようにする。この覚えておくことが、とても大切だ。出来たら細部までしっかり感じておくことだ。髪の感じ、肌の感じ、心の奥の感じ、口の中、といった具合に。
理想は、必要な時に、好きな聖地を訪れて、浄化を出来ればいいけれど、遠方ならそうもいかない。だが、裏手での自分の状態を、記憶の引き出しから抜いて、その状態に近づけられたら、行かなくても行ったも同然な体験を得られる。
今日は伊勢神宮だなとか、今日はセドナだな、とかいった感じで再体験できる。実際自分はそんな風に遊ぶようにして浄化再体験をしている。これは、慣れれば電車内でも可能だから、便利だし、好きな時にできる。無料。
書棚にお気に入りの本を並べるように、心に好きな聖地を並べておくことを是非試してもらいたい。楽しい。
現地で買ったお守りや、ポストカードなどもスイッチになるので、使えます。自分は手ぬぐいが好きなので、神社で気に入ったデザインがあれば買う。お守りもたまに。ご利益は期待せず、ただスイッチとして。
さらに、最後につけ加えるなら、浄化場所としては自宅を聖地にしてしまうのが、一番いいと思う。帰宅してドアを閉めれば、そこに癒しがあるのがベスト。神社などが気持ちいいのは、整然とした姿が美しいからでもあるので、自宅も常に整然としておきたいが、全部が無理ならば、ベッドルーム、やベッド回りだけでもそうありたい。自分が眠る場所の風景は、眠りの質にも影響を与えるので、眠りによって癒されるには、とても大切なことだ。
生きるというのは、混沌を泳ぐことなので、自分を見失わないためには、混沌の無いゼロスペースを心の内と外に確保することを常に意識しておくと、結果として楽ちんです。混沌の甘さを楽しむためにも。

(つづく)

※『藤代冥砂「新月譚 ヒーリング放浪記」』は、新月の日に更新されます。
「#9」は9月24日(水)アップ予定。

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