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BALENCIAGA 360° WINTER 22 COLLECTION




3月6日(日)11:30 CET、Balenciaga 360° Winter 22 Collectionが発表となった。


そう遠くない将来、偏在するとかつて考えられていたもの、陳腐とさえ思われていたものが、今や希薄になり、多くの場合シュミレーションによってのみ経験可能となる。例えば、天気は、機械で作成されるかデジタルでレンダリングされ、雪はエキゾチックなものに。「冬」という言葉は、予測不能な季節であった時代への懐かしさを感じさせるが、新しい意味を持つ。


Balenciaga Winter 22は、防護ガラススクリーンでカプセル化された無限の白いフィールドにて発表。360°ビューのこのリアルライフ3Dライブストリームでは、私たちがかつて知っていた季節という考えを観察する。お土産のスノードームが思い出を保存するのと同じように、差し迫った現在が製造された嵐の中で再生され、過去の冬を次の冬にマッピングする。








クラシックなルックは抑えて描き直され、大胆なシルエットを際立たせている。ハイブリッドストレッチドレスとボディスーツは、グローブやシューズ、パンツ、トレーン、レギンスを組み合わせることで、新たな方法でフィットし、フォールする。タートルネックやパンツ、ジャージフーディなどの不可欠な要素は、部分的にダメージ加工されたり、縮められたり、オーバーサイズになっている。


プルオーバーアウターウェアは、レザーやバファー、ボンバー、デニム、トラックなどのジャケットを、クローズド・フロントのガーメントとして再考する。高品質のストレッチニットウェアで作られたシンプルなタオルはラップとして着用。トップはジーンズから作られている。刺繍されたロゴの下側に取り付けられたTシャツは、レイヤーもしくはそのまま垂らすことも。


グラフィックプリントはXXXLフィットや「Be Different」のようなメッセージを発表し、ロゴは黒いテープで遮られている。カスタムBalenciagaガムテープは、ラップコートやバギーパンツのベルトとして機能する。ダブルレストのスーツとトレンチは、しわ加工され折りたたみ可能で、簡単なパッキングのため丸められるように作られている。


アクセサリーは拡大や誇張され、再利用と代替素材が強調されている。フェイクフェザーボアは擦り切れたオーガンザで作られている。The Crush Bagはソフトボックスの形をしており、反対側の端にある1つまたは2つのハンドルで持たれる。The Swing Bagは多数のレイヤーで作られ、輪になったチェーンストラップで持たれている。The Trash Pouchはゴミ袋から着想。ハンドバッグはCagoleやRodeoブーツから作られている。


The HDスニーカーは、柔軟で頑丈な1つのピースで構成されるレースアップ。The Knife Waderは2つのクラシックなスタイルを、広がったアッパーとポインテッドトゥ、スパイクヒールで組み合わせている。The Glove Bootは、なめらかで、ウランドトゥ、複数の高さのヒールがある。


研究と確信は、これから先の予測不能だと思われる時期に重要。EPHEA™️は“Balenciagaのために開発された、最先端の菌糸体ベースの素材で、今までに類を見ないもの。品質や技術的性能を損なうことなくエコロジカル・フットプリントを減らすように設計されており、キノコの栄養体から作られている。具体的には、それは最小限の資源を使用し、価値の農産工業残留物を餌とする際に微量のCO2を排出する、豊富で急速に成長する有機体から織られている。独自のプロセスを使用してバイオ加工されたEPHEA™️は、このコレクションでフロアレングスのコートに使用され、サステナブルな処理で仕上げられた、勇気的で実行可能なレザーの代替品。













このコレクションの発表にあたり、Demnaは下記のようにレターを記した。


ウクライナでの戦争は、私の母国で同じことが起こり、私が永遠の難民になった1993年以来、私が抱えてきた過去のトラウマの痛みを引き起こしました。
永遠、なぜならそれはあなたの中にずっといるものだからです。恐怖心、絶望感、だれもあなたを望んでいないという認識。
しかし私はまた、人生で本当に重要なこと、人生そのものや人間の愛と思いやりのような最も重要なことにも気づきました。


だからこそ、今週このショーに取り組むことは私にとって非常に困難でした。
なぜなら、このような時に、ファッションはその妥当性と実際の存在権を失うからです。ファッションウィークはある種の不条理のように感じます。
私は、私と私のチームが一生懸命取り組み、心待ちにしていたショーをキャンセルすることも一瞬考えました。
しかしその後、このショーをキャンセルすることは、30年近く私にひどく苦痛を与えてきた悪に降参し、屈することを意味するであろうことに気づきました。
私は、自分の一部を無意味で無情なエゴの戦争の犠牲にすることはもうできないと決意しました。


このショーに説明は必要ありません。それは、恐れないこと、抵抗すること、そして愛と平和の勝利への献身です。


xx Demna







































































balenciaga.com/


Courtesy of Balenciaga

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