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OKAMOTO’Sニューアルバム『Let It V』ロングインタビュー (後編)

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OKAMOTO’Sによるニューアルバム『Let It V』が完成。怖いもの知らずに愛する音楽を衝動的に打ち鳴らした初期三部作、改めてバンドとしての自分たちを見つめ直し、裸になる勇気を持って作り上げた前作『OKAMOTO’S』を経て、トレンドに飲み込まれたシーンに咆哮をあげた今作は、センス、オリジナリティ、技術全てにおいて他を凌駕し、力量の違いを見せつけた紛れもない傑作だ。獅子の覚醒を見届けよ。

(中編より続き)

レイジ「確かに音楽的なレベルも高いアルバムですよね」

—高いというのもそうだし、素養、センスももちろんそうなんだけど、そうやって思うことがあったからなのか、オリジナリティがすごく増したと思います。このバンドってバンマスがいないじゃないですか。

ショウ「いないですね」

—それが今作ではバンマスができたかなってくらいまとまってる。

ショウ「前回のアルバムより、4人が個性をもっと出したいという想いを強く持って曲を作っていて、みんなの意見を詰め込んでいるんですよ」

コウキ「すごく考えたよね。『こっちとこっちのパターンはどちらがいいと思う?』みたいな電話を毎日のようにもらっていて。考え過ぎじゃないかなと思うこともあったのですが、アルバムを完成させる時にそれが大事なことだったんだなと改めて思いましたね」

ショウ「実はもう作ってる時の記憶がほとんどないです(笑)」

—それくらい極限までいかないとここには達しませんよね。もちろんみんなでまとまったんだと思うんだけど、やっぱり要は必要で、今回その役割を担ったのはショウくんだったと思うから、本当に頑張りましたね。前作で、別にダサくても何でもいいから自分らしくあろうと開くことができて、今回は自分なりのロックとしてそれを鳴らせてると思うし、そのあり方自体がすごく格好良い。

ショウ「ありがとうございます。こんなに認めてもらえると嬉しいです」

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