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OKAMOTO’Sのアドレス帳 Vol.7  柳川荒士(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)×オカモトショウ(後編)

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柳川「世界というのは具体的に言うと?」

ショウ「最終的にはハイドパークを埋めたいんです」

柳川「まずはツアーを回って?」

ショウ「はい、ツアーを回れるくらいの力をつけて。フェスは一通り経験して、毎年ベトナム、香港にも行っていて、台湾、韓国も2、3回ずつ行ってます。元々ロックの文化がないところに行くのもそれはそれで面白いんです。ベトナムは資本主義じゃないので、商業的な音楽のベースもないし、スターがいない国。だからライヴをやるとお客さんが怪我をしそうな、ちょっと危ないくらいの盛り上がりになるんです。そういうところでいきなり大スターになるという夢もある。そういう意味では、X JAPANは相当イケてると思います。アジアでもアメリカでも、その土地の一番大きい会場でやっていて。音楽性は全然違いますが、ああいう感じで世界的に有名になれたらすごく格好いいなと思いましたね」

柳川「10年やっても僕はこのくらいのレベルで、まだまだやらなきゃいけないことがあるから、OKAMOTO’Sはこれからですよ」

ショウ「荒士さんをなぞるとあと2年後には世界ですよね。それくらいから動き出せたら10年目が面白そうですよね」

──JLSは日本でトップを取って行ったわけで。

ショウ「そこですよね」

柳川「何をもってトップというかもありますよ。時代感にフィットしてたのかもしれないし」

ショウ「今年、来年ぐらいでそこまで持っていきたいですよね。5年目を終えて、日本のロックバンドとしてパイオニアになっていきたいし、何かを切り開きたいという思いはあって。今はどのあたりが今の時代にも合っていて、4人の身体にもフィットするかを探っているところですね」

──ああ、楽しい時期ですね。

ショウ「すごく楽しいです。楽しいけど、うまく4人で息を合わせていかないといけない。5年終わって、このまま少し上がってまた下がってというのは嫌なので。同じところでも全然違うところでもいいから、息を合わせてどこかに向かっていけたらいいなと。そこまでは気を緩められないと思っています」

柳川「バンドで、メンバーですからね。僕は個人プレーの人間。人のせいで負けるのも嫌だし、自分のせいでチームが負けるのも嫌なんです。だからボクシングなんですよね」

ショウ「でもバンドも同じようなところがありますよ。みんなが同じように思っていて、その4人が集まっているという」

柳川「切磋琢磨できるというのはすごく羨ましいです。バンドの中でも各々が真剣勝負で向き合っていたら、やっぱり刺激を受けるじゃないですか。たまに弱気になった時に、ユニットやチームでデザインをやってるような人を羨ましく思います。でもあれはあれで常に相手と気を張って、向き合っていかないといいものを作れない。それである程度のレベルにいける人たちはすごいんだろうなと思います」

ショウ「俺らは4人それぞれに役割分担があるんです。でも逆に俺らは、もうちょっとお互いの領域を侵略しあいながらできたらいいのかなとも思えてきました。俺がバンマスだけど、他のメンバーにももっと音楽の面で意見を言われたりしてもいいし、お互い刺激しあってもっと高め合えたらと。とにかくもっと頑張っていきたい、やり続けていきたいです」

柳川「好きなことを続けられるのがなにより嬉しいことですからね。自分が本当に第一線でどこまでいれるのかを考えると今手を抜けない。苦しいかもしれないけど、どんどん追求してやっていかないとダメだと思います。最近僕は60、70歳まで第一線でやっていきたいなと思い始めましたから。今、実際に海外でも日本でもそういう人たちがどんどん出てきていて、感性を退化させることなく、磨いて進化している。退かないぞという態度で働きたいと思ってます」

ショウ「俺も絶対続けていきたいです。最近ロッカーにもそういう先輩が増えてきていて面白い。もっと辿ると昔のジャズミュージシャンには、もう立てないけどギターだけは弾けたり、死ぬまでツアーを回ってる人もいたわけで。そういう事はすごく憧れますし、ツアー中に死ぬのもいいなと思う。そういう音楽人生でありたいなと思います」

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ご応募お待ちしております。
後日当選された方にはいただいたメールアドレス宛にNeoL編集部よりご連絡させていただきます。

OKAMOTO’S

オカモトショウ(Vo)、オカモトコウキ(G)、ハマ・オカモト(B)、オカモトレイジ(Dr)。2010年5月にアルバム『10’S』、11月に『オカモトズに夢中』、2011年9月に『欲望』を発売。2013年1月に4thアルバム『OKAMOTO’S』を発売。2014年1月15日に岸田繁(くるり)を迎えた5th アルバム『Let It V』を、8月27日にはRIP SLYME、奥田民生、黒猫チェルシー、
東京スカパラダイスオーケストラ、
ROY(THE BAWDIES)らとコラボを果たした5.5 thアルバム『VXV』を発売。5周年アニヴァーサリーツアー「OKAMOTO’S 5th Anniversary HAPPY! BIRTHDAY! PARTY! TOUR!」のファイナルでは東京・日比谷音楽野外大音楽堂を埋め尽くした。2015年2月4日、6thシングル“HEADHUNT”をリリース。同作品はアニメ「デュラララ!!×2 承」の主題歌となっており、期間生産限定盤ジャケットは完全書き下ろしイラストを使用。初の映像作品『OKAMOTO’S 5th Anniversary HAPPY! BIRTHDAY! PARTY! TOUR! FINAL@日比谷野外大音楽堂』が3月18日に発売される。また、3月にショートサーキットツアー「OKAMOTO’S 2015 SPRING LIVE CIRCUIT~ハマ☆クン24~」の開催と、4月に東京・大阪・名古屋を回るスペシャルワンマンライヴツアー「OKAMOTO’S LIVE 2015 CDVDC」を敢行予定。

http://www.okamotos.net

柳川荒士

2003年「JOHN LAWRENCE SULLIVAN」を設立し、テーラードを軸としたメンズウエアを展開。2007年SSから2010年AWまで東京コレクションに参加。2008年、旗艦店を中目黒にオープン。2011年AWよりパリコレクションに参加。強さとエレガントさを持ち合わせた男性像を基本的コンセプトとしている。また、2010年SSシーズンよりレディースラインも展開しており、メンズテーラードの技術を駆使したシャープな印象が特徴的である。

http://www.john-lawrence-sullivan.com

撮影 中野修也/photo Shuya Nakano

文 桑原亮子/text  Ryoko Kuwahara

 

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